属性

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属性とは

属性は、要素を補足する情報です。属性は、開始タグの中に、以下のような形式で記述します。

<要素 属性名1="属性値1">属性を 1つ持つサンプル</要素>
<要素 属性名1="属性値1" 属性名2="属性値2">属性を 2つ持つサンプル</要素>

属性を設定する際には以下のルールがあります。

  • 開始タグの中に記述しなければならない。
  • 属性名と属性値の両方を記述しなければならない。
  • 同じ属性名の属性を2回以上指定してはならない。

なお、1つの要素に複数の属性を設定する場合、属性を書く順序は自由です(上記サンプルの場合、属性名2から先に記述しても大丈夫です)。

属性を把握するためのサンプル

SVG文書のサンプル

先の章のXHTML文書は属性の解説には手頃ではないので、まずは以前の章で登場したSVGについて属性を見ていきましょう。まずは、SVG文書を以下に再掲します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" width="640px" height="400px" version="1.1">
	<rect x="50" y="50" width="250" height="100" fill="blue" />
	<circle cx="200" cy="200" r="100" stroke-width="10" fill="red" stroke="green" />
</svg>

属性について注目すると、以下のようにまとめられます。

  • 2行目の svg要素について
    • xmlns属性を持っていて、その値は「http://www.w3.org/2000/svg」である。なお、xmlns属性はXML文書の特別な属性であり、詳細については「名前空間」の章で解説します。
    • width属性を持っていて、その値は「640px」である。
    • height属性を持っていて、その値は「400px」である。
    • version属性を持っていて、その値は「1.1」である。
  • 3行目の rect要素について
    • x属性を持っていて、その値は「50」である。
    • y属性を持っていて、その値は「50」である。
    • width属性を持っていて、その値は「250」である。
    • height属性を持っていて、その値は「100」である。
    • fill属性を持っていて、その値は「blue」である。
  • 4行目の circle要素について
    • cx属性を持っていて、その値は「200」である。
    • cy属性を持っていて、その値は「200」である。
    • r属性を持っていて、その値は「100」である。
    • stroke-width属性を持っていて、その値は「10」である。
    • fill属性を持っていて、その値は「red」である。
    • stroke属性を持っていて、その値は「green」である。

どうでしょうか。属性の基本的な記述方法は理解できたでしょうか。なお、xmlns属性はXML 文書では特別な意味を持つ属性なので、後の章「名前空間」で解説します。

XHTML文書のサンプル

続いて、より難しい先の章のサンプルのXHTML文書を以下に再掲します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN"
    "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja">
	<head>
		<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8" />
		<title>サンプル</title>
	</head>
	<body>
		<h1>サンプル</h1>
		<p>これは XHTML文書です。<em>XML文書</em>でもあります。</p>
	</body>
</html>

属性について注目すると、以下のようにまとめられます。

  • 4行目の html要素について
    • xmlns属性を持っていて、その値は「http://www.w3.org/1999/xhtml」である。なお、xmlns属性はXML文書の特別な属性であり、詳細については「名前空間」の章で解説します。
    • xml:lang属性を持っていて、その値は「ja」である。なお、xml:lang属性は、XML文書の特別な属性であり、詳細については「名前空間」の章で解説します。
  • 6行目の meta要素について
    • http-equiv属性を持っていて、その値は「Content-Type」である。
    • contentという属性を持っていて、その値は「text/html; charset=UTF-8」である。
  • その他の要素には属性は設定されていない。

どうでしょうか。

最終更新: 2014/03/16 , 公開: 2014/03/16
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