左脳の影響を排除する方法とは、具体的には以下の 2つです。
特に後者は意識の問題になります。後述しますが、気に留めておいてください。
さて、模写素材の反転を終えました。
ここで、「さあ準備は整った、椅子を描こう」、「まずは足からだ」なんて思いながら描き始めると、復活した左脳に足元をすくわれてしまいます。なぜなら、「椅子」や「足」は左脳が理解できる言葉だからです。そんな言葉を聞いただけで、左脳は、無意識かつ自動的に「常識的に椅子の足は同じ高さで、足は上から見れば等間隔で広がっている」という常識を持ち出してきます。そうなると、もはや左脳に主導権を握られ、目から入る情報の再構成が行われてしまい、転げ落ちるように失敗へと向かっていきます。
ということで、左脳が活躍しないためには、「言葉に形容しがたいところを狙う」というのが理想的です。このことを意識しつつ、さっそく取り掛かってみます。
基準を模写してみました。
なお、基準は、この先のベースとなるものなので、十分に時間をかけて模写するのが良いと思います。慣れてきたら、縦横比に違和感ないかも配慮してください。縦横比がおかしいと、このさき全体が潰れてしまったり伸びてしまったりしますw。
基準が模写できたなら、あとは基準との位置関係を都度都度確認して線画を作成していきます。
このときも、左脳ができる限り反応しないように、椅子の足を描いているときには床に注目するといったことに意識すると良いと思います。以下 15分くらいで線画を完成させることができました。
完成した線画はこんな感じになりました。
足よりも腰掛ける部分が単調な図形のため難しかったです。
最後に上下反転をさせます。結果は、…別ページに表示しましょう。線画完成(上下反転後)。
僕の場合、デジタル絵ということもあり、せっかくなので色塗りをしていきましょう。
慣れない内はひっくり返ったままで作業したほうが良いと思います。
なお、僕の例では、プリンタに印刷したものを模写しているため、色合いがくすむことになります。
好きなところから気ままに塗っていきます。
個人的には色塗り好きです。ベタ塗りしかできないけど楽しいですね。
描画ソフトのレイヤ機能を使うといろいろ便利なので、そのあたりは適当に調べてください。