イベントドリブンとは、「ユーザが何かをしたときにプログラムが動く」というようなプログラムのことを言います。逆に言えば、「ユーザが何もしなければプログラムは何もしない」とも言えます。イベントドリブンは、イベント駆動とも呼ばれます。
これまで製作してきたプログラムは、イベントドリブンなプログラムではありませんでした。本章ではイベントドリブンなプログラムを製作していきます。
GUIのプログラムは、リアルタイム系のゲームを除いて、イベントドリブンのものが多いです。
CUI(シーユーアイ/クイ)とは、Character-based User Interfaceのことで、Windowsが登場する前のパソコンで使用された DOSのようなユーザインターフェイスのことです。文字表示と、キーボードからの打鍵によってプログラム上で処理を行います。
先の章までで製作してきたプログラムは、すべて CUIのプログラムでした。
GUI(ジーユーアイ/グイ)とは、Graphical User Interfaceのことで、ウインドウアプリケーションやスマートフォンのアプリケーションのように、ボタンやテキストボックスなどによってグラフィカルに表現されたユーザインターフェイスのことです。キーボードは主役ではなく、マウスやタッチパネルによって操作を行います。
本章では、swingという機構を使用して GUIのプログラムを何本か製作します。この中で、リスナ系インターフェイスとスレッドについても改めて復習することになります。
Javaのプログラムは、基本的には mainメソッドからプログラムが開始される構造になっていますが、Androidのプログラムには mainメソッドは不要で、別の仕組みがあり、イベントドリブンのプログラムを製作することが前提の構造になっています。
Androidの開発を目指す方は、本章でイベントドリブンの仕組みを理解しておくと、Androidの開発に入る際に理解が容易になると思います。