10個の点(x, y)を管理するためには、単純に配列を用いた方法と、オブジェクト指向を取り入れた方法の 2つがあります。
まず、単純に配列を用いた方法は、以下のような記述になります。
int[] x = new int[10]; int[] y = new int[10];
一方で、オブジェクト指向を取り入れた方法は以下になります。
Point[] points = new Point[10]; // この後 Point型インスタンスを生成していく
配列に比べてオブジェクト指向のほうが、最初の記述に手間がかかる場合が多いです。しかし、オブジェクト指向を取り入れることで、インスタンスメソッドを利用できます。例えば、Point型の場合には equalsメソッドや translateメソッド、toStringメソッドが利用できました。大きなプログラムを作成する際には、このインスタンスメソッドを利用できることはとても大きな利点になります
先の 2つの方法をイメージにて比較してみます。単純に配列を用いた方法は「列」中心の考え方、オブジェクト指向を取り入れた方法は「行」中心の考え方になっていることが理解できるでしょうか。
Point型は、Javaライブラリのものを利用してきました。次の章では、いよいよ、オリジナルのクラスを作成するところに進みます。